NO:13-2017

JROSG乳腺腫瘍委員会活動報告書

特定非営利活動法人
日本放射線腫瘍学研究機構JROSG
会員各位

謹啓 時下の候、皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申しあげます。また、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
下記の通り、JROSG乳腺腫瘍委員会の活動をご報告いたします。
 

【乳腺腫瘍委員会】

委 員 長:唐澤久美子(東京女子医科大学)
副委員長:相部則博(京都府立医科大学)
委  員:青木昌彦(弘前大学)、赤羽佳子(自治医科大学さいたま医療センター)、小川恭弘(兵庫県立加古川医療センター)、淡河恵津世(久留米大学)、金森修一(近畿大学)、河守次郎(聖路加国際病院)、齋藤アンネ優子(順天堂浦安病院)、白石憲史郎(帝京大学)、関根 広(東京慈恵会医科大学附属第三病院)、立入誠司(宇治徳洲会病院)、山内智香子(滋賀県立成人病センター)、吉村通央(京都大学)

【活動状況】

1.乳房温存術後の乳房およびリンパ領域照射の照射方法についての調査研究(責任者・相部)
全乳房、腋窩、鎖骨上窩、胸骨傍リンパ節領域照射に関する、照射範囲や治療技術などの詳細な調査を行い、全乳房照射法の標準化、high tangent fieldの定義とその照射野の標準化へと繋げる。調査研究であり、JROSG乳腺腫瘍グループとしてJASTRO班研究に応募し採択された。
JASTROgramや個別連絡で調査への協力を要請し、2016年10月末までに293施設より回答を得た。JASTROより提供された放射線治療施設リストによれば常勤1人以上の施設数は537であり、これを分母とした回収率は54.8%、対象条件を満たす施設からの回答率89.4%、大学病院の回答率90.2%であった。今後、解析を進め、今年度のJASTROで報告し、論文投稿予定である。

【検討中の臨床試験】

1.寡分割乳房部分照射の臨床試験
高精度を追求しない多くの施設で行える外部照射法で、Ⅰ期低リスク症例に対して40Gy/10回の寡分割乳房部分照射を行う臨床試験を企画中である。模擬症例にてドライランを行い照射方法の詳細を詰めた。

2.乳房切除術後照射(PMRT)における寡分割照射法の前向き臨床試験
乳房切除術後照射(PMRT)でも寡分割照射は温存乳房照射同様に患者の負担軽減に有効と考えられる。アジア原子力協力フォーラム(FNCA)の放射線治療プロジェクトが一昨年より行っている寡分割PMRTの研究プロトコール(患側胸壁+リンパ領域 43.2Gy/16回)に準じたプロトコール治療を行い、充分な安全性と有効性を有するかを評価する臨床試験を企画中である。

3.乳房切除後の再建乳房に対する放射線療法の安全性に関する前向き臨床試験
乳房インプラントが保険適用となり、乳癌に対する乳房切除術後乳房再建が身近なものになった。そこで、乳房インプラントあるいは自家組織での再建乳房に対するプロトコール治療(患側胸壁 50Gy/25回/5週間±リンパ領域 50Gy/25回/5週間)が、充分な安全性と有効性を有するかを評価する臨床試験を企画した。プライマリー・エンドポイントは有害事象割合と程度とする予定である。

以上
 

こちらの報告内容は、JROSGホームページ内の部位別専門委員会のページでもご確認いただけます。
今後ともJROSGの活動へご指導、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

謹白
 

戻る